【医師監修】首髭の自己処理の方法は？注意点やトラブルが起きた時の対処法

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首髭は顔の髭と同じ方法で自己処理をしても良いのか、肌トラブルは起きないのかなど、様々な不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。首の皮膚は柔らかいため、他の部位とは異なるケアが必要です。この記事では、首髭の自己処理の方法や注意点、トラブルが起きた時の対処法などについて詳しく解説します。

この記事の監修者

Alohaさおり自由が丘クリニック
院長　藤堂紗織
URL:https://aloha-saori-jiyugaoka-cl.jp/

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■診療科：内科、皮膚科、美容皮膚科

■経歴
平成15年　日本医科大学　卒業
平成16年　日本医科大学附属武蔵小杉病院　研修医/内科　専修医
平成21年～31年　善仁会丸子クリニック　院長勤務
令和元年5月　Alohaさおり自由が丘クリニック院長

■資格・所属学会
・日本内科学会認定内科医
・日本透析医学会、日本腎臓学会
・点滴療法研究会
・日本美容皮膚科学会

首髭は首のどこまでの部分？

首髭は、首から顎にかけて生える髭のことで、耳の最も下の部分から喉仏（のどぼとけ）を結ぶ線の内側が目安です。首に毛が生える理由は、首にも毛穴があるためです。しかし、その見た目から首髭を汚いと感じる方も少なくありません。また顔の髭とは異なりデザインすることが難しいことから、完全に剃ってしまう方が多い傾向があります。

首髭の自己処理の方法

首髭は柔らかい首に生えており、より慎重に自己処理する必要があります。また顔の髭と同じく太くて硬い毛なので、処理の際には肌に負担がかかります。
首髭の自己処理の方法について詳しく見ていきましょう。

カミソリを使う

カミソリを使用しての自己処理は、刃を直接肌に当てるため肌荒れを引き起こしやすいと言えます。また首の皮膚は薄く、少し手の動かし方を誤って切れてしまうおそれもあります。

これらの問題に対しては、シェービングクリームをたっぷりと塗って優しく丁寧に剃ることで対処できますが、肌トラブルを避けるためにも他の方法で処理した方が良いでしょう。

電動シェーバーを使う

首髭の自己処理には、電動シェーバーが推奨されています。剃り残しや切り傷が起こりやすい部位なので、肌トラブルを避けるために電動シェーバーの利用がおすすめです。
電動シェーバーにはいくつかのタイプがあります。往復式は外刃で髭を立たせ、内刃が左右に動いて髭を剃る仕組みです。深剃りができ、剃り残しが少ないという特徴があります。肌トラブルをお持ちの方は、肌への負担が少ない4枚刃や5枚刃の製品がおすすめです。

回転式は円形の刃が複数付いている電動シェーバーで、内刃が回転して髭を剃ります。肌に当たる面積が広く、肌への負担が少ない一方で、シェービングに時間がかかるというデメリットがあります。
ロータリー式は、円筒状の内刃が高速回転して髭を剃ります。力を加えずに剃れるため、肌トラブルをお持ちの方で深剃りしたい方に向いています。音も静かで外出先でも使いやすいものの、肌に当たる面積が小さいので剃り方にコツが必要です。
肌質や剃りやすさなどを踏まえ、自身に合った電動シェーバーを選んでください。

首髭の自己処理の注意点

首髭の自己処理を誤ると、出血したりするおそれがあります。次の注意点を守って正しく行うようにしましょう。

毛抜きやブラジリアンワックスは使わない

首髭の処理に、毛抜きやブラジリアンワックスは適していません。これらの方法はいずれも毛根ごと引き抜くため、毛根を包んでいる毛嚢が損傷してしまうことがあります。これを毛嚢炎と言い、クリニックで治療を受けなければ改善が難しい症状です。

また、埋没毛と言って、毛が皮膚の下に埋没することもあります。埋没毛は見た目の問題だけではなく炎症やかゆみを引き起こす原因になるため、未然に防ぐことが重要です。

除毛クリームも避けた方が良い

除毛クリームは、表面に出ている毛を溶かす化学物質を含んでおり、毛だけではなく皮膚の表面にある角層細胞まで破壊することもあります。特に顔や首の皮膚は敏感で薄いため除毛クリームの成分に反応しやすく、かぶれや湿疹を引き起こす可能性が高いと言えます。

アフターケアをしっかり行う

首髭の自己処理を行った後は、アフターケアをすると良いでしょう。肌を清潔に保った上で、適切な保湿をすることが大切です。また、肌が敏感になっているため、摩擦や洗浄力が強いソープの使用は避けてると良いでしょう。

自己処理で肌トラブルが起きた時の対処法

自己処理後に赤みやかゆみなど肌トラブルが起きた時は、次のように対処しましょう。

冷やす

カミソリやホームケア用脱毛機などを使用した上で、その部位を冷やすことと良いでしょう。氷や冷たい水を入れた袋を当てるか、冷たいタオルを使用してください。ただし、冷やしすぎると肌にダメージを与えるため、ほてりが鎮まった段階で冷やすのをやめましょう。

市販薬で処置

肌トラブルの種類に合った市販薬を使用することも1つの方法です。例えば、何らかの方法で顎髭剃った際にかゆみの症状が出た場合は抗ヒスタミン薬を使用すると良いでしょう。ただし、症状によって使うべき薬が異なるため、自己判断せずに薬局の薬剤師に相談することが大切です。また髭剃り後の肌トラブル対策として、自分の肌質に合ったローションやクリームで、しっかり保湿することも重要です。

ひどい場合は医療機関を受診する

赤み、腫れ、化膿、発熱、リンパ節の腫れなど感染症の兆候がある場合は、早めに皮膚科などの医療機関を受診してください。このような症状に対して市販薬を使用すると効果がなかったり悪化したりすることもあるため、自己判断は禁物です。

首髭は脱毛した方が良い理由

首髭は、自己処理を続けるのではなく早めに脱毛するのがおすすめです。その理由について詳しく解説します。

脱毛のリスクと副作用について

「光脱毛」「レーザー脱毛」「電気脱毛」の施術を受けることで「熱傷(やけど)」や「肌トラブルのリスク」が発生する場合がございます。

高いエネルギーのレーザーを肌に照射するレーザー脱毛では、火傷を起こす可能性やそれぞれの脱毛を受けることで赤み、赤い腫れ、ヒリヒリ感などの皮膚トラブルが発生するリスクがございます。また医療脱毛にて永久脱毛を行った場合には毛が生えにくくなるため生やしたくなった際に思うように毛を生やすことが難しくなります。そのため、じっくりと考えた上で脱毛箇所や脱毛の種類を検討ください。

髭脱毛の際にはレーザー照射直後に、照射前に比べて髭が濃くなる状態が発生する場合があり、人によって毛質や肌質が異なるので、焦らず髭が抜け落ちるのを待ちましょう。毛をピンセットなどで抜いてしまうと肌トラブルや埋没毛の原因になる恐れがあるので注意が必要です。肌質が合わず蕁麻疹を発症してしまうケースもあり肌のパッチテスト等も事前に行うことをお勧めいたします。事前カウンセリングや施術前にこのようなリスクの事前説明がない医療機関、脱毛サロンは要注意です！

※最後に施術ではなく脱毛施術の契約や勧誘に関してトラブルが多く起こっているようです。サロンだけでなくクリニックも法の改正により一部の美容医療サービスにおいては一定条件を満たせばクーリングオフが適応されるケースがございます。全ての美容医療サービスの施術でクーリング・オフや中途解約ができるわけではありませんが困った際には早めに消費生活センター等に相談しましょう。

出典:国民生活センター

自己処理による肌の負担が大きく減少する

首髭の脱毛のメリットは、自己処理による肌への負担が大幅に減少することです。首髭は目視できない部分なので、剃り残しや肌トラブルが起こりやすいと言えます。
脱毛を受けることで自己処理の頻度が減り、その結果として肌トラブルのケアが期待できます。

首髭は青髭になりやすい

首髭は、自己処理によって青髭になりやすい部位です。

青髭は、剃り残した毛が毛穴の中に残ってしまい皮膚の下に透けて見える状態で、不精髭のような印象を与えることがあります。特にビジネスシーンでは清潔感が求められる場合が多いため、青髭は残さないようにすることが大切です。首髭を脱毛すれば剃り残しや青髭の心配がなくなり、整った外見を長期間維持できるようになります。